輪廻転生？

『英雄の書』を読了。

「ブレイブ・ストーリー」以来の、
宮部さんのファンタジー。

でも、「ブレイブ～」とは違い、
ブラックファンタジーでした。
本当に。

ラストに書かれた、
ユーリの新たなる門出？がせめてもの救いかなぁ。

とりあえず、
アトガキを読んで、叫びました。

『クトゥルフ神話』が参考？になってるとは。
※「クトゥルフ～」は、ティガでも使われてたのです。

一度、読んでみようかなと思います。

そして、宮部さんが仰ってた、
底本にしたという北村薫さんの「謎のギャラリー」も。

こういう本同士の派生？って、良いなぁと思います。
ある意味、この話に通ずるよ…。

storyは…
小学５年生の友里子の中学生の兄が、学校で殺傷事件を起こす。
兄は逃亡・・・。しかし、その事件の裏には、この世界の存在とは
“異”なる世界の存在＜英雄＞が関わっていて。
友里子は、兄を助ける為に、その“物語の世界”に旅立つ・・・。

という感じ。
こんな風にしかいえないorz

最初、この作品の粗筋を読んだ時、
「果てしない物語」を思い出しました。

物語の中に入っていくのかな？と。
でも、そうじゃなかった。

もっと、大きな意味での
“物語”の世界に旅立つんです。

この話に出てくる“言葉”達を、
私の拙い語彙力で説明するのは物凄く、難しい。

“世界”の解釈、
物語が生み出される原理、
そして、その生み出された“物語”の行く末。

上手くいえないけど、
心にストンとくるものがあります。

宮部さんの言いたい事が、
“伝わる”んですよね。“理解”するじゃなくて。

だって、私、
この本を人に“説明”出来ないんです。

人に説明できないってことは、
“理解”してるってことにならないから。

でも、ちゃんと伝わってます。

これ、文庫化したら、欲しい１冊。
文芸サイズは高いもの（汗）